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Опухоль Кэтрин Фокс, ИППП ゲーム日記とか映画の感想とかなんとか

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グリーン・インフェルノ 【85点】(ネタバレなし感想&ネタバレ感想)

【あらすじ】
意識高い系グループに入ったクルクルパーな娘が、虐殺される先住民族を助けるつもりで現地に向かったら大変な目にあうお話




【ネタバレなし感想】
私はこの映画のモチーフになった「食人族」を見ていません。それでも楽しめたので良い映画でした。見てない人も安心。

さて内容は、「意識高い系が見事に壊滅する様子」を愉しむための映画です。
主人公ジャスティンはもともと意識高い系の素養のある女の子。そこに積極行動主義を掲げる超意識高い系集団と出会い感化されるわけですが、序盤のうちにたっぷり意識の高さを見せつけられます。
ミソなのは主人公はあくまで「意識高い系」であって、意識が高いわけではないところ。偶然日本のトレンドをガッチリ掴んでいるアメリカ映画流石です。

そんな意識高い系の御一行が、「ワタシたちが野蛮なペルー人から彼らを守らなきゃ!」と鼻息も荒くイキって現地に向かった結果見るも無残に調理されて胃袋の中に収まる光景は胸がすく思いでした。

この映画が面白いのは、「ジャングルの奥地にはなんとも恐ろしい食人族がいた!彼らに捕まった白人の恐ろしい末路とは!!」というような、未開の地で出会う恐ろしい部族を描く、という方向性ではないところです。

この映画は「イキった白人様がイキりすぎた結果自滅する」ような内容です。
食人族についてもことさら野蛮、という様子の描写ではなく、あくまで「人間を食う文化がありますよ」という程度の描き方。さも当然のように人間を調理して、子供も笑顔で人肉を頬張る。なんだか微笑ましさすら感じるほどナチュラルに人肉を調理していく姿は人肉食というのがあくまでの部族の文化に過ぎないということを表現しています。
仮に食人族に襲われるイキり白人たちを牛に変えたとしたら? 全く違和感のない光景に早変わりです。

比較して自分たち(の文化)がすべて正しいと思い込んでいろんな文化に口を出す白人様は手痛いしっぺ返しを食らう、そんな映画です。

ただ全体通して「グログロのグロ」というレベルではないと思います。そういう映画がみたい方は肩透かしを食らうでしょう。
また、「アホな奴らが壊滅する様を安全圏から眺めて愉しむ」映画だなと感じたので、主人公側に感情移入したい人・してしまう人には不向きです。ネットでもちらほら「主人公側が不愉快」という声を聞こえたので。

お気に入りの登場人物は意識高い系リーダーのアレハンドロ。爆笑しました。


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クレイジーズ ★★☆☆☆

■ストーリー■
あるのどかな田舎町で、突如奇行に及ぶ住民が発生。その原因は軍の大型輸送機の河川への墜落によって流れでた細菌兵器のせいだった。
軍によって町が封鎖される中、妻が妊娠中の発熱を起こしていたせいで「感染者」とみなされ連れ去られてしまった主人公は妻の救出を決意するが……?



■感想■
Huluにて視聴。
とても良いB級映画でした。

ゾンビものに分類されそうでされない微妙な線ですね。感染は軍の生物化学兵器が川に流れ出し、それを飲水として摂取した人間のみに起こるようです。劇中で他にも色々と言われていたりもしましたがイマイチはっきりとは発言されていないので、よくわかりません。少なくとも噛まれたら感染というパターンではないようです。

感染者が襲い掛かってくる、というのがパターンですが、こいつら一応生きてます。あくまで感染しただけで、死んでからゾンビ化する「リビングデッド」では無いことが特徴。人間が酷く不安定になり、凶暴化する、クレイジーズ、ということらしいですね。

劇中では感染者に襲われたり町を封鎖、ひいては消去しようとする軍との衝突などが主人公一派を襲いますが、イマイチ盛り上がらない。視聴者を焦らせるにはスピード感が足らず、笑わせるには個性が足りないといったところ。

今回の主人公は保安官という職種の割には正義感より実利をとる性格のようで、要所要所で笑わせてくれました。

そんな主人公に★を二つ。

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富江 ☆☆☆☆☆

■ストーリー■
主人公月子は、数年前の事故で記憶を無くしている。記憶を取り戻すために精神科に通院していた月子だったが、ある日、催眠療法中に「トミエ」と口走った。そんな中、ある学校で殺された「富江」について操作する刑事が彼女の近くをうろつき始める……


■感想■
Huluに加入したら視聴ができたので見てみました。

酷い、の一言につきる。

山も谷もなく、怖くもなく、オチもつかない。そしてなによりなにがなんだかさっぱりわからないという監督の正気を疑いたくなる映画の出来栄えに拍手したくなる作品です。

原作小説は素晴らしいという話を聞くに、やっぱ邦画ってこの程度のレベルなんだなと納得したくなるほどです。

月子の過去と、彼女の近辺でささやかれる「富江」の正体が曖昧に、すれ違うように描写されている前半はまだよかったのですが、映画を盛り上げるためにも次第に「富江」の正体を段々と明確に描写していかないといけなくなるわけですが、そのやり方が完全に失敗しています。

この時点でもう「恐怖を煽る」ことには盛大に失敗していました。

また、この作品では、結末をつけるために、「なにがなんだかわからないけどなんだか完結したように思わせる」という斬新な手法を採用しており、「これから盛り上がる、これから盛り上がると思っていたら映画が終わっていた」というキングクリムゾンのような衝撃を視聴者に与えます。

これをもしレンタルビデオ屋などで見かけたなら、大人しくB級ゾンビ映画を片手にお酒を飲んでいたほうが余程有意義に過ごすことが出来るでしょう。

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GRAVE ENCOUNTERS ★★★☆☆

■ストーリー■
心霊スポットに突撃するドキュメンタリー番組、「Grave Encounters」(以下GE)、そのPart6の撮影に選ばれた精神病院の廃墟にて、5人のクルーが一晩を明かすことに。ヤラセでもいいから番組を面白くすることに躍起になるプロデューサーのランスは、管理人に頼んで唯一の出口を封鎖させるが……?


■感想■
どうやらネットに公開していた予告編がとても話題になった、「モキュメンタリー」映画。モキュメンタリーって初めて知りました。勉強になった。
この手の映画、怖がらせ方が欧米的で日本では酷評されることもしばしばありますが、「パラノーマル・アクティビティ」「REC」なんかは結構楽しめた私にとっては好物です。

さて、映画の感想をざっくりと話しますと、「なかなか加速しない序盤、予想を決して越えない怖がらせ方を仕掛けてくる中盤、ちょっとだけ巻き返す終盤」という感じ。

序盤が眠くなるほど何もないのは、この手の映画では珍しくありませんが、中盤から加速する怖がらせ方がほんっとに怖くない。ネットで話題になり、パッケージでも移さないようにされていた「白衣の少女」のシーンはこの映画を代表するシーンですが、CG加工であまりにも雑な恐怖演出を魅せられてがっかりしました。

その後もどこかで見たような、或いは伏線バレバレすぎて呆れるような、そんな演出が続いていきます。

ラストは初代RECのように、謎を残して終わりますが、この終わり方は個人的に好きなので、☆3つを付けました。単純にこういうモキュメンタリーが好きなこともありますが。

続編で、謎が解き明かされることでしょうが、恐怖演出の質を見るに、あまり出来には期待できないでしょう。






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ランド・オブ・ザ・デッド ★★★☆☆

■ストーリー■
人類のゾンビ化が始まって暫くの時が過ぎた世界。ゾンビを排除しなんとか文明的な生活を営む街が存在した。街の全権を掌握する上層部と、スラムでは対立が起きている世界。
傭兵チョロは街のトップ、カウフマンに取り行って上層階級に入り込もうと仕事を続けていたが、カウフマンにあっさりと拒否された挙句に殺されかける。
激怒したチョロは装甲車デッドリコニングを乗っ取り街を砲撃すると脅迫する。
主人公はデッドリコニングの奪還に向かうが、ゾンビの集団には変化が生じていた……


■感想■
ロメロの四作目、でしょうか?

ゾンビと人間の数が逆転した世界で、極めて文化的な生活を送る街の中心のビル。そこではスーツを着込んだ男と着飾った女が酒やら葉巻を嗜みながら、愛を語り、携帯電話までばっちり使用できるレベルの生活を送っています。

反面、ビルの外ではスラムが広がり、そこの住人と上層階級の対立があるわけです。

テロに走るチョロから街を守るために奔走する主人公、と言うとかなりハリウッドアクションっぽく感じますが、実はそこらへんの描写は適当。かなりマヌケな感じで奪還は成功します。

そんなことより重要なのはやはりゾンビで、今作ではかなりゾンビが進化します。
死霊のえじきでコミュニケーション能力があることが判明したゾンビが、今作はかなり統率された動きで人間たちに襲いかかってきます。

腐った脳みそでなんでそんなことが出来るんだというツッコミはぐっと堪えてみると、どこかの感想でも書かれていましたがかなり説教臭いテーマが透けて見えてきますね。

特にそれを象徴しているのがラストで主人公が呟く台詞で、単に人間を襲うモンスター、という枠を超えてゾンビを捉えています。

街の対立構図や、ストーリーの展開からして、ロメロは資本主義に喧嘩を売りたくてこの映画を作ったのかと勘ぐりたくなってしまいますね。


スプラッタは満載で、「ほとんど首無しニック」が出てくるところは笑いました。

登場するキャラクターは、ちょっと頭が悪いが銃の名手であるチャーリーと、テロに走るチョロ。半分笑い要因のデブ辺りがいい味を出しています。
ですが、チャーリーはもう少し活躍の場を与えてあげてもよかったのではないかと思いましたね。

反面残念なのはヒロイン。知恵足らず、実力足らずにも程があるクズキャラで、味方に怪我をさせるは殺しかけるはと散々な割に、肝心なところではヒロインぶる傍若無人ぶり。たまげました。

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