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Опухоль Кэтрин Фокс, ИППП ゲーム日記とか映画の感想とかなんとか

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ワナオトコ

■ストーリー■
妻がうっかり高利貸しに金を借りて、夜中までにそれを返済しなければならない主人公。どうやらワルモンと組んで空き巣をやっているようで、急遽、家族旅行で留守にしている金持ち宅に空き巣を決行。で、入ってしばらく金庫をいじってたら、人の気配が。慌てて逃げようとすると、入ったときは無かったはずのトラップが仕掛けられていて簡単には出られない。覆面を被った頭のイカレた男がトラップを仕掛けているようで、家族旅行に行っているはずの一家も監禁されています。どうなる主人公!

■感想■
なんだか久しぶりにホラーを見た気がします。SAWのような大がかりでメカメカしいトラップはありませんが、割と古典的だったり地味だったりする罠が、家中に丁寧に配置されています。犯人の性格が表れていますね。

序盤は、犯人に見つかるんじゃないかとヒヤヒヤ。後半はちゃんと逃げ切れるのかとヒヤヒヤ。いざ空き巣に入るまでが長いという点を除けば、いいテンポでストーリーが進んでいくので、最後までドキドキと楽しめます。

この映画最大のミスは、邦題でしょう。「ワナオトコ」……なんじゃそら。
頭の弱いケータイ小説()作家ぐらいでしょう、こんな題名を付けるのは。
映画の原題は「The Collector」なのに、よくもまあこんなにやる気のない邦題を付けられたものだなと。多くの日本人がタイトルを見ただけで見る気をなくすこと間違いなしです。

あとは、犯人が普通でしたね。ホラー映画のイカレ殺人鬼としては、普通です。
特に強烈な動機もないし(作品内で言及されていない)、コレクターと言う割には地味な収集癖。被害者を殺すんだか殺さないんだかもよくわかんないし、殺すにしても個性がない。とりあえずグロが少し入ればいっかー、って考えなのか、中途半端にグロを入れるだけ。で、唯一の個性の罠も、すっごく地味なシロモノの連続です。ですが、仕事の速さは圧倒的ですが。

あとはまあ、ストーリーのラストが月並みです。なんの驚きもなく、やっぱりホラーってのはこうなるのか、というお決まりの終わり方をします。

ですが、それでもこの作品は良作でしょう。いいんです。オチ重視の作品じゃないから、途中のスリリングな展開があれば。
ということで、この作品はオススメします。機会があったら見てみてください。

拍手[4回]

 ■ネタバレ感想■
今回の爆笑シーンは、箱に入ってた男をもう一回しまい直す主人公と、なにをトチ狂ったか道路に飛び出してパトカーに轢かれる主人公でしょう。

基本的にワイヤーを使用したトラップが多用されますね。
ナイフ付きシャンデリア、床に酸?、ハサミを取ろうとすると壁にジャンプで串刺し、あたりはなかなか派手ですけど、それ以外の地味っぷりが酷い。
大量のトラバサミに、天井から垂れるフック。板で塞いだ窓の隙間にカミソリなど、ワナオトコの凡人っぷりが遺憾なく発揮されていますね。
ジルの彼氏を殺害するときの連続コンボ描写は、確かPS2にそんなゲームがあったことを思い出させます。あのゲーム題名なんだったっけなー。

今作も、都合のいいところで殺人鬼補正がかかって、ナイフ付きシャンデリアを食らってもピンピンしてるワナオトコ。でも、珍しく主人公補正もあって、最後までタフな主人公。惚れる。
ワナオトコはどうも序盤で登場していた害虫駆除業者の人間らしいですが、そこのところをもっと掘り下げたりする気はなかったんでしょうかね。

「犯人は害虫駆除業者かね?」
「はい、顔見ました^^」

で終了。人間は逃がさない癖に蜘蛛は逃がす描写とかをわざわざ入れたのに、そんなあっさり終わっていいんだろうか。あと、害虫を駆除するのが仕事なのに、蜘蛛を逃がすことで「犯人は害虫駆除業者」という伏線を張るのはなんだかおかしくないだろうか。愛でたいのか駆除したいのかどちらなんだワナオトコ。

この作品で、日本で映画に携わる人間の低レベルっぷりがわかった気がします。どこで邦題をつける作業をしてるのかは知りませんが、この邦題のアホっぷりと、邦画の駄作率の高さはきっと関係があるんでしょう。
映画後進国の日本に幸あれ。
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