第一作で旋風を巻き起こし、その後順調に
駄作路線を突き進むSAWシリーズの第五作。
個人的に、第二作が一番面白かったと思う。
■ストーリー■
錯乱する大男を射殺し、ジグソウの死体と一緒に部屋に閉じ込められたストラム捜査官。ジグソウの「進むな」という忠告を無視した彼は、捕らえられ、ゲームを仕掛けられる。機転を利かせてなんとか生き延びたストラム捜査官だったが、現場での失態を指摘され、ジグソウ事件の捜査から外されてしまう。一方、前回では黒幕だったホフマンは警部補に昇進。彼は新たなゲームを仕掛け始める。
■感想■
駄作路線を突き進んでいるとわかっていても、この作品の雰囲気が好きなので見てしまいます。廃墟と、密室。そんでもって奇っ怪な殺人マシーン。正直どんな
ダメラストが待っていようとも、この雰囲気を味わうためだけに視聴するのもアリでしょう。
さて今回は、6へのつなぎという側面が大きかったかと思います。というのも、怪我をしながらも執念(というより憎悪と嫉妬?)でホフマン=ジグソウという確たる証拠を掴んでやろうと躍起になって単独操作に乗り出すストラム捜査官の様子と、ジグソウとホフマンの過去話に結構な時間を取られていて、観客が楽しみにしている新たなゲームについては、なんだか物足りない感じで終わっています。
毎度私が楽しみにしている殺人マシーンも、今回はどうも不調。ジグソウからホフマンに世代交代したのが原因なんでしょうかね。
とりあえず、殺人マシーンについては、次回に期待、ということにします。
ストーリーの方は、ご都合主義のおかげで少し間抜けに見えるところがあります。とりあえずストラムはろくな上司を持っていないことだけは確かでしょう。
オチも、恐らく前作と並ぶほどの酷さです。これは酷い。
私と同じように、雰囲気が好き、という方は、視聴を検討してみるといいかもしれません。
■ネタバレ感想■
最後のオチ、あれは一体なんだったのか。ジグソウ(ホフマン?)からのメッセージ、「私を信頼することを覚えたか?」という言葉を聞けば、もう展開がわかってしまいます。
その後は予想通り言うことを聞かないストラム捜査官に変わってホフマンがガラスケースに入り、インディジョーンズでも見てるのかと錯覚するような迫り来る壁という古風な方法でストラム捜査官は処刑されます。
新たなゲームの方も、「お前らは利己的だ」「今までと同じ方法ではダメだ」などの発言から、あーもしかして5人全員で協力しないとダメなゲームになるんじゃないかなーと思ってたら予想通り、血液を提供しなければ開かない扉が出てきました。弱い。あまりにも弱すぎるぞこの展開は。
おまけにグロ路線も自重したのか中途半端。殺人マシーンが残念すぎる……
2と似たようなゲームだったのに、人数が5人と少なく、時間が無いこともあってサクサク死んでいくゲーム参加者。ゲーム内容もなんだか適当になってる気がします。
昔の殺人マシーンが懐かしくなりますね。
とりあえず、6では伏線をしっかり回収してケリを付けて欲しいところです。そして殺人マシーンへもっと力を入れるべきだと私は強く主張します。
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