ビデオ屋で借りてきました。前作は見ていないのに借りてしまった。なんでだろう。
■ストーリー■
謎のウイルスにより、完全密閉されたアパートに、SWAT隊員と科学者が突入する。現場の責任者は科学者、彼がOKを出すまで任務は完了せず外に出られない隊員達は、そこであんなことやこんなことで恐怖を味わうハメになる。しかも、科学者の男はどうも胡散臭くて、何かを隠している様子だが……
■感想■
「ウイルス性で、噛まれたりすると感染するゾンビ映画」のつもりで借りてきました。「28日後」のように、このゾンビ達は走り回ります。
もし、貴方が幽霊モノや超常現象モノのホラー映画が嫌いなら、この映画は手に取らない方が良いでしょう。ネタバレなので説明は出来ませんが、「ウイルス性で、噛まれたりすると感染するゾンビ映画」という単純な認識で借りると、そういった人は後悔することになるかもしれません。
アパート内で繰り広げられる、やたら機敏なゾンビ達とのランデブーは、スリル一杯です。狭い一本の廊下でゾンビが特攻してくる恐怖はなかなか良いモノです。
この作品は、登場人物達が持っているカメラの視点から物語りが語られています。視聴者は、自分が登場人物になったかのように錯覚できるこのカメラ視点のおかげで、カメラには写らない死角に対する恐怖を煽られることになります。この雰囲気は良かった。すっごい満足。
登場してくるゾンビさんも、なかなか粋な登場方法を取ってくる奴もいます。
私は、映画を見ている間は、先の展開がどうなるとかを、全然予測せずに見るタイプなので気にならなかったのですが、レビューサイトを見ていると、先の展開が読めた、という人も結構いるようです。
更に、前作を見ている人は、前作の方が面白かったー、という感想を漏らすことが多いようですね。勿論、この作品に満足した、という人も何人かいましたよ。
とりあえず、前作を見ていない私が言うのもなんですが、前作を見て、気に入ったなら見てみるといいんじゃないでしょうか。
■ネタバレ感想■
SWAT弱すぎワロタ。特殊部隊のことは全く詳しくないのですが、必要以上に錯乱してやられる隊員、いつまで経っても発砲しようとしない隊員、良いタイミングで弾切れを起こす隊員など、この作品においてSWAT隊員たちは完全にザクかショッカー扱いでしたね。まあ、彼らがまるでデビルメイクライのダンテよろしく無双をしても面白くないから、仕方ないんですけどね。
ウイルスが原因かと思ったら、原因は悪魔でしたー、ってのは、SWAT隊員がキレるのも無理はないと思いますね。まあ確かに最初に登場するゾンビが天井を重力に逆らって張り付きながら移動してる時点で、なにかおかしいと思いましたけど。
でも、宗教的ゾンビ映画ってのは、なかなか珍しいので、その点では面白かったと思います。荒ぶるゾンビを聖書の一節を諳んじることで宥める神父様ですが、最初の一回それをやっただけで後は全然それをやろうとしないのは何故?
なんでも西洋人からすると、悪魔ってのは格別怖い存在なんだとか。日本人からすると中二病の代名詞にしか思えないんですけど、文化の違いってやつですかねー。
最後のオチはイマイチ。やられたー、と唸るほどうまくはない。描写が怖いわけでもない。だけどしっかり続編は臭わす。そんなオチでしたね。
でも、なかなか怖かったからいいんです。廊下の先にさっきまでいなかったゾンビが仁王立ち。その後こっちに突撃ってシーンがありましたけど、ああいうのが怖いですね。個人的に、廊下の先にうつむきながら仁王立ちするってのが一番怖いです。何回か作中であったと思いますけど。
本当にあった怖いビデオかなんかで、おんなじようなやつがあってそれもすごく怖かったことを思い出しました。
ただ、悪魔に喋られると途端に怖くなくなりますね。
アパートに侵入した子供3人組のうち、部屋に閉じ込められた二人に関しては放置だったので、それが続編に繋がるのでしょうか。
こんなもんでしょうか。今回の爆笑ポイントは、口にロケット花火を押し込まれて殺されたゾンビさんです。
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