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Опухоль Кэтрин Фокс, ИППП ゲーム日記とか映画の感想とかなんとか

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ランド・オブ・ザ・デッド ★★★☆☆

■ストーリー■
人類のゾンビ化が始まって暫くの時が過ぎた世界。ゾンビを排除しなんとか文明的な生活を営む街が存在した。街の全権を掌握する上層部と、スラムでは対立が起きている世界。
傭兵チョロは街のトップ、カウフマンに取り行って上層階級に入り込もうと仕事を続けていたが、カウフマンにあっさりと拒否された挙句に殺されかける。
激怒したチョロは装甲車デッドリコニングを乗っ取り街を砲撃すると脅迫する。
主人公はデッドリコニングの奪還に向かうが、ゾンビの集団には変化が生じていた……


■感想■
ロメロの四作目、でしょうか?

ゾンビと人間の数が逆転した世界で、極めて文化的な生活を送る街の中心のビル。そこではスーツを着込んだ男と着飾った女が酒やら葉巻を嗜みながら、愛を語り、携帯電話までばっちり使用できるレベルの生活を送っています。

反面、ビルの外ではスラムが広がり、そこの住人と上層階級の対立があるわけです。

テロに走るチョロから街を守るために奔走する主人公、と言うとかなりハリウッドアクションっぽく感じますが、実はそこらへんの描写は適当。かなりマヌケな感じで奪還は成功します。

そんなことより重要なのはやはりゾンビで、今作ではかなりゾンビが進化します。
死霊のえじきでコミュニケーション能力があることが判明したゾンビが、今作はかなり統率された動きで人間たちに襲いかかってきます。

腐った脳みそでなんでそんなことが出来るんだというツッコミはぐっと堪えてみると、どこかの感想でも書かれていましたがかなり説教臭いテーマが透けて見えてきますね。

特にそれを象徴しているのがラストで主人公が呟く台詞で、単に人間を襲うモンスター、という枠を超えてゾンビを捉えています。

街の対立構図や、ストーリーの展開からして、ロメロは資本主義に喧嘩を売りたくてこの映画を作ったのかと勘ぐりたくなってしまいますね。


スプラッタは満載で、「ほとんど首無しニック」が出てくるところは笑いました。

登場するキャラクターは、ちょっと頭が悪いが銃の名手であるチャーリーと、テロに走るチョロ。半分笑い要因のデブ辺りがいい味を出しています。
ですが、チャーリーはもう少し活躍の場を与えてあげてもよかったのではないかと思いましたね。

反面残念なのはヒロイン。知恵足らず、実力足らずにも程があるクズキャラで、味方に怪我をさせるは殺しかけるはと散々な割に、肝心なところではヒロインぶる傍若無人ぶり。たまげました。

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■ネタバレ感想■

ゾンビが知性を持ち始め、リーダーが登場して人間を駆逐する。という展開。
「ランド・オブ・ザ・デッド」と、大地はゾンビのものになったのですから、なんだか説教くさいですね。

ラストで主人公がゾンビを指して「おれたちと同じ」とつぶやくのは、ゾンビが単なるモンスターから世界を構築する一つの存在になったことを表しているようでもあります。

さて、ストーリーで驚いたのはゾンビの進化もありますが、なによりも結局主人公が街の人間たちを救えず、ほとんどがゾンビの餌食になってしまったことです。

しかし意気消沈する主人公の前に、スラムの住人達が何事もないように現れます。

正直、この段階にきてようやく今まで避難していた人たちが皆「ビル」に住む上層階級の人間たちだったと気がつきました。

要は、上層階級、社会の強者はゾンビによって駆逐され、社会的な弱者であった貧困層の人間たちだけが生き残ったわけです。
おまけに、上層階級の人間たちは迫撃砲で吹き飛ばされるというオマケつき。

9.11直後の復興に関する社会問題をテーマに込めたらしいですが、なんとなく制作側のうさ晴らしに思えなくもないですね。

9.11の復興に関する問題というのは日本では聞こえてこないからか、洋画ホラーでジョックスがやられ役であることと同じ要因なんじゃあないかと勘繰りたくなってしまいます。
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