■ストーリー■
東京にある一軒家の火災。なんの変哲もなさそうなただの火災だったが、出火原因は不明でしかもその家の主人の遺体が見つからないという不思議な事件だった。その家の主人とは、主人公・小林雅文(こばやし まさふみ)である。
小林はおそらく生きているものと見られるが、消息は不明。居酒屋に入ってきて謎のノートを渡すと、ふらふらとどこかへ行ってしまった。これが小林の最後の目撃情報だった。そしてそのノートに記された内容は、とてつもなく恐ろしいものだった・・・。
(ウィキペディアから引用)
■感想■
和製ブレアウィッチとネットで評判だったので視聴。結果、激しく後悔。
制作側が色々と頑張って事実であるように思わせるような演出を、映画外の部分で行なっていたようですが、出版コードがなかったり出版社が存在しなかったりというのを早々に見破られているためほとんど無駄な努力だったようです。しかも某掲示板に自演書き込みをした疑いまでかかております。しかし、IDに気づかなかったのか、そのままの状態で複数人を装い看破されるというのはあまりにもベタすぎる展開なので、自演を装った嵐なのかもしれませんが。
内容は、一軒の民家から赤ん坊の鳴き声が聞こえてくる、というタレコミを解明しようとすることから始まります。
真相を追う中で、民俗学っぽい内容があったのは個人的にグッド。洒落怖でもそういう話が大好きなので。
思い返してみると、果たして怖い部分はあったのだろうかと首を傾げてしまうような内容でした。
テレビ番組「本当に合った怖い話」は大好きなのですが、アレが最近特番でやる際に必ずやる「お祓いタイム」は大嫌いなのですよ。
この作品も、女優がとりつかれておかしくなる、という場面があるのですが、それが完全にその手のお祓い番組と同様の演技で萎えました。
美人な女優やらアイドルが髪を振り乱してただ叫びまくるのを怖いと感じる人はいるのでしょうか?
個性的なキャラクターは何名か出てきますが、どれもちょっと精神的に不安定な人間なので、それだったら私はゾンビ映画のオッサンを眺めていたほうが心が癒されます。
少し前の映画であることもあって、現在の映画に慣れた人間が見ると稚拙なCG技術に思わず失笑してしまうこともあるでしょう。
今作クスリときたのは、アンガールズのやる気のない演技でしょう。
女優さんが結構頑張って演技しているだけに、アンガールズの対照的なやる気のなさがツボに来ます。
■ネタバレ感想■
ラストはどうにかならなかったのか。
あそこまで決定的なものを映さないできたのに、最後でCGモロバレの映像を垂れ流すとは90分を使った壮大なおふざけにしか思えないのですが。
裏ホラーと同じ匂いがしました。Jホラーは良いと言う人は多いですが、数多くの駄作の上にわずかばかりの名作があるだけで、あとはほとんど海外の駄作とレベルが変わらないと思うのです。
鳩がちょいちょい死んでいましたが、わざわざ死骸を見つけてきたのか、それとも?
個人的に鳩が大好きなので、ちょっと気になりました。
基地外が二人出ていましたが、まさか最大の敵が貴方だったとは……
今後アルミホイルを身にまとった人間には注意しないといけないようです。
題材はすごく良かったと思うんです。ああいう地域に存在する伝承や祭りが原因の怪奇現象って大好きなので。
素材はそれなりだったのを、調理方法でとちった感じすかね。洒落怖に投稿するなら結構盛り上がったとおもいます。
ドキュメンタリー風のホラーっていうのは、考えればネットの端に投稿される文章にかなわないのかもしれません。
映画になれば誰しもがそれがフィクションだと疑いますが、ネットだとそれも薄らぎます。(もちろん、ネットでも『釣り』だろうという疑いは常々かけられますが)
インターネット掲示板の報告型ホラーは、研究していくと面白いテーマかもしれませんね、案外。
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