■ストーリー■
渋谷の円山町、廃墟になったアパートの一室にて、切断された死体が見つかる。死体はマネキンと合わせて「人型」にされており、それぞれ赤いドレス、セーラー服を着させられていた。検死の結果、死体は同一人物だった。犯行現場には「城」という意図不明の文字が残されていた……
有名小説家の妻であるイズナは、充足感の得られない毎日を送っていた。だが、ある日モデルの仕事にスカウトされることで彼女の人生が変わっていく……
■感想■
序盤の展開から、猟奇殺人を主軸に据えた物語かと思いきや、実際は全く違うものを主題としてストーリーが進んでいきます。
R18指定なので濡れ場が出てきます。というか、そればっかりです。
大根演技で巨乳だけが取り柄の主婦役女優と、化粧をすると鬼婆にしか見えない年増の二人が濡れ場を演じてくれます。
正直全く嬉しくない。
端から見れば豊かで満ち足りた生活を送る女が、端金のために身を売る。その理由を長々と婉曲的にキチガイっぽく表現しようとしてくれていますが、成功しているとは言い難い出来でした。
年増女の説教と持論はただのキチガイの戯言にしか聞こえず、一般的な人ならば男女問わず全く共感できずに終わること間違いなしです。まあ、そんなことを狙っているわけではないのでしょうけど。
猟奇殺人を主軸に据えていれば、もう少し見れた内容になったのではないでしょうか?
そんなところです。
[0回]
■ネタバレ感想■
私が男だからなのか、それとも単に表現方法がヒドイのかわかりませんが、とにかく意味がわからない。そして共感できない。
単なる阿呆な女が売女に落ちていく、という内容にしか思えないのは私が男だからでしょうか?
作中で語られていたように、「不思議なことに男はタダでやらせる女より金を取る女を蔑む」ということなのでしょうか。それも大いにあるとは思うのですけどね。
イズナは、有名小説家である夫を愛してはいるものの、彼がピュア(と彼女は思っていた)であるため、彼女の性欲をうまいこと解消できず、かつ「女」として生きていなかった。
それがモデルの仕事で褒められることで少し満たされ、セックスに狂っていく。
ミツコは、父を男として見ていたが、父に断固拒絶されてから充足感を得られなくなった。父の言う「城の入り口」=「人生の充足」を見つけるために、父の代わりに誰でもいいから男と寝てそれを探す。
しかし、城の入り口が見つからないことを半ばわかっているため、誰かに殺して欲しがっていた。
ってことでしょうか?
イズナは途中まで夫に罪悪感を感じていたものの、彼がデリヘルを長年に渡って利用していて、かつミツコとの関係も長く、また首締めプレイが好きというのを知って壊れる。
で、終盤のワケ解らんキャラクターへと変貌していくんですねー。
正直、あまり面白くなかったのでストーリー考察するのも無駄かなあとは思います。
とりあえず、女優さんには申し訳ないが、ミツコの売春て、誰得?
大学でも学生相手にそれをしていたようですが、私ならお金をもらってもしたくないなあ、と思います。
この気持ちは多くの男性から同意を頂けると思いますよ。見ればわかります。
水野美紀も、不倫をする女性刑事として登場しますが、こっちはぬるい濡れ場しか無し。
残念。
マネキンと友情合体! という猟奇殺人はすごい良い展開だと思ったのですが、期待が外れてしまいました。
たぶん、見ない方がいい映画でしょう。
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